この睫毛と塩で、1カ月は生きられる。 |
Michael Fassbender出演作。
原題;Town Creek (previously known as Creek and Town Creek)
2009年9月18日 アメリカ公開。
2011年12月21日 日本版DVD発売(DVDスルー)。
マイケル・ファスベンダーが脱皮しまくります。
ツッコミどころ満載で、やったら面白かったので、感想が長~文です。
ご了承くださいませ。
ルーンストーン |
時は1936年。
セクース |
エロース |
※ファシー殿にとっては、のちのち「弁慶の泣き所」となる先祖の骨。
なんで、そないなもん持参したのか、ワタクシの脳では理解ができませんでした。(直感系のヒアリング力な上に、ドイツ語なまりの英語。おまけに日本版DVDには日本語字幕だけで英語字幕がついとらん涙。もう訳わからん涙。)
ちょびヒゲデース |
子供もマイール |
時は流れて現代。
『落下の王国』の霊者 |
再び1936年。
口元が・・・ |
栄養補給中。 |
※悪魔なファシー殿・取扱説明書
①死人の血は飲めません。
②先祖、血縁者、および自分の血は毒になります。
再び現代。
暫くは、『エルム街』に変身前の伊達ファシー殿をお楽しみください。 タバコをはさむ、その指も含めて麗しい。 |
その眼差し! |
しかも猪突猛進な兄貴が、やみくもに動くもんだから、ことがドンドンややこしくなってます。劣勢の状態を加速させる兄貴。
嗚呼やっとこさ、現代のファシー殿がご登場。41分43秒。
ギャ!包帯ぐるぐる巻きでございます。
奇跡の中折れ帽。 |
なぜ自ら動かないのか。「ラスボスはちょっとやそっとじゃ動かねぇぜ。」というわけではなく、家じゅうの、あらゆる侵入経路に書かれたスペルで、ファシー殿は、一家の住まう家屋から閉め出しを食らってるんです。だからゾンビが代行業。(封印されるは、閉め出されるは。もう「お友達はゾンビだけなの」状態のファシー殿。)
コート、キマリスギ。 |
兄貴は「自力で逃げたぜ。」と勘違いしているようですが、実はファシー殿が「わざと」逃がしたんです。「こやつなら報復に戻るだろう」と確信して。一家を襲撃してくれれば、スペルも破壊され、封印も解けて、はれて自由の身ですからね。
…って「ん?」。
ゾンビ操れるなら、そもそも兄貴を利用せずとも、一家襲撃して封印解除も可能じゃない?
…という疑問は抱いてはならんのでしょう。
気を取り直して。
月食の日に黒魔術の儀式が完成するとのことなので、逆算して兄貴を逃がしたのね。流石はファシー殿。グッジョブ。
そんなことなど露知らず、月食の当日に一家に乗り込み、「俺の人生奪いやがって!この一家。ぶっ殺す!!」と家を破壊し、一家の主も長兄も殺す兄貴。血気盛んというか、思慮に欠けるというか。しかも、単身で乗り込むならまだしも、弟も巻き添えにしてますから。もう自己チュー。
とは言え、オツムがエンプティーと言う訳ではないので、兄貴、一家から事情を聞き出すと、怒りの矛先をファシー殿にロックオン。あれやこれやと画策します。
後釜の血で滋養強壮。 |
包帯の中から出てきましたるは『エルム街の悪夢』のFreddyを足すことの『シン・シティ』のYellow Bastard風味。中々にアグリーなお顔立ちです。パッと見は、ファシー殿の面影ZERO。特徴的な睫毛と瞼で、何とか識別。
特徴的なフッサフサの睫毛および瞼。 |
一方、一家からファシー殿の「弁慶の泣き所」を教えられた兄貴。弟に、その必殺兵器(例の先祖の骨)を取りに行かせるため、自らを餌にファシー殿をおびき寄せます。うまく逃げおおせるおつもりだったのでしょうが、そうは問屋が卸さない。「乗馬の兄貴」vs.「走るファシー殿」の戦いは、地の利を得るファシーに軍配。先回りしたファシー殿のお姿に、驚いた馬が急停止。兄貴は落馬で負傷。しかも、無意識とはいえ、せっかくオデコに血で書いてたスペルをこすっちゃったから、さぁ大変。ファシー殿がドンドン接近して来ます。
アグリーだけどエロース。 |
出血多量の兄貴のお蔭で、ファスは生き血を楽々GET。第二の脱皮に入ります。お肌はヌルツルの蒼白モード。そして、先ほどDIYでこじ開けた第三の目が白眼っております。だいぶ原型に近づいてまいりました。
とは言え、まだまだグロテスクではございます。
が、アタクシ、そんな、白眼るファシー殿の瞬き、および「チロチロと蛇のように動かす真っ赤な舌」と「蒼白の御顔」のコントラストに、完全に悩殺されました。流石は『オペラ座の怪人』のJoel Schumacher監督。醜悪にも美を見出す映像魔術師ですね。
これで、もう一度、生き血をすすれば、第三の眼が開眼。完成体まで、あと一歩。頑張れファシー殿!
弟にセマール。 |
ですが高田、むざむざ身体を捧げた訳ではございませんでした。背中の切り口に、先祖の骨を粉砕し、塗りこんでいたのです。毒入りじゃー!!高田の肩に吐血のファシー殿。吐き出す血の量、タイミング、スピード、位置と、もう絶妙のあんばいです。「いい仕事してますね。」
一方、弟がもう心配でしようがない兄貴。負傷した身体を引きずり、納屋へと向かいます。行く手には有刺鉄線が!ここで兄貴「なんということでしょう。」、有刺鉄線を素手で引きちぎります。もはや「大仁田厚」越え。大仁田は、毒がまわって、すっかり弱っている、ボロボロのファシー殿の首に、有刺鉄線を巻き付けると、締めあげて斬首いたしました。
ちょと待てコラー!後もう一歩だったのに。完成体、見たかったのに。ご臨終ですファシー殿。いやん涙。
私としては、もうここで「ジ・エンド」なのですが、まだまだ映画は続きます。
ファシー殿の死により、呪縛から解き放たれた一家は、急速に老化そして死亡。
娘の遺言によれば、アメリカ全土の計9ヶ所にルーンストーンが散在しており、ルーンストーンが発掘された農家には、ファシー殿をふくめ、9人の工作員が派遣されたとのこと。散在する9ヶ所のルーンストーンを線でつなぐと、ナチスのハーケンクロイツ(逆鉤十字)に。弟が撲滅の旅に出ることを匂わせ、映画は終わります。
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クレジットに従えば、兄貴が主役ですが、本編を観る限り、実質の主役はファシー殿と弟じゃないかしら。
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今や、その高い演技力と色香を、世界レベルに知らしめ、超売れっ子のミスター伊達ファスベンダー。そういう意味では、本作は非常に貴重な作品でしょう。もう二度と『エルム街』なファシー殿は拝めないでしょうから。
ジャンルはホラーなので、本来は震えあがって鑑賞せなアカンのですが、もう兄貴がコメディアンにしか見えず、終始クククク笑って鑑賞してしまいましたゴメン。
そして腐っても鯛。フレディでも美エロース。やっぱりファシー殿は、何やってもセクシーなのでした。眼福。
最後は、ミスター伊達ファスベンダーの、セクースでエロースなGIFでしめくくり。
貴方の巻きタバコになりたい。 |
チラリと横目で見る眼差しにキュン。火の点け方がサマになりすぎ♪ |
ちょっと立ってる小指がエレガント。 |
これは・・・アカンて。 |