2013年4月16日火曜日

『フライトプラン』のMatt Bomer。




Matt Bomer出演作。
原題;Flightplan
2005年9月23日 アメリカ公開。
2006年1月28日 日本公開。


神に愛されし男「Mattサマー」になる前の、ヒト「マッちょん」が観られる、貴重な映画。



おそらくこの事件の最大の被害者であるアラブ人男性と
アラブ人男性にキレる乗客と
そんな彼をいさめる、凛々しいマッちょん。
【まずは、あらすじをば。】

最愛の夫を突然の自殺で亡くした主人公Kyle。幼い娘とともに、夫の亡骸を納めた棺を積んだ飛行機でドイツから一路、アメリカへと帰国の路に発ちます。長い旅路、眠りにつくKyleと娘。ところが、Kyleが目を覚ました時、傍らにいるはずの娘の姿が見当たりません。乗客、乗務員、機長を巻き込んで、必死に機内を探すも、娘の姿は見つからず。かてて加えて、そもそも搭乗者リストに娘の名前が記載されていないと搭乗員に告げられるKyle。そればかりか、機長が取り寄せた記録により、娘はすでに死亡していると告げられるのです。Kyleは夫だけでなく娘を亡くしたことで、心神耗弱の状態にあるのだと周囲から疑われます。一時は、Kyle自身も自らの正気を疑いますが、搭乗直後、娘が飛行機の窓に息を吹きかけて描いたハートのマークを発見し、娘の誘拐を確信、再び探索に乗り出します。そしてKyleは、機長の命によって、彼女の監視役となった連邦航空保安官との駆け引きの中で、実は保安官こそが娘の誘拐犯であり、また夫の棺にリモコン爆弾を仕掛けたことを察知するのです。

①X線検査を行わない棺は爆弾の格好の隠し場所であり、そのためにKyleの夫を自殺に見せかけて殺害。
②客室乗務員の一人を共犯に引き入れることで、搭乗者リストの偽装および、娘捜索の妨害工作に成功。
③夫を亡くしたばかりか娘までをも失ったKyleが狂乱し、その専門知識を生かして爆弾によるハイジャックを企てたと虚偽の話を捏造し、機長に報告。
④「犯人Kyleとの交渉の結果、彼女の口座(実際はKyleの口座ではない)に送金し、逃亡用の車を用意することで搭乗者全員の身の安全を確保すると約束させた」と機長を説服。
※夫を殺害対象に選んだ理由は、妻であるKyleが旅客機エンジンのエンジニアで、機内の構造にも長けており、犯人に仕立てあげるに格好のカモであったから。

連邦航空保安官はKyleに濡れ衣を着せることで、まんまと航空会社から大金をせしめる算段であったのです。

保安官の追尾を交わし、爆弾が仕掛けられた圧力隔壁で娘を発見するKyle。彼女を追ってきた保安官は「リモコンを作動させれば機体は我々もろとも木端微塵になる」と、なんとかKyleを懐柔しようと試みますが、Kyleは耳を貸さず、保安官から奪い取ったリモコンによって爆弾を起動させます。保安官は爆死。爆発は圧力隔壁内で防がれると知っていたKyleは娘とともに別室へ避難し、難を逃れるのです。

爆死したと思われたKyleが飛行機から現れました。その腕には、搭乗者全員が「存在しない」と疑って信じなかった娘の姿が。Kyleの錯乱状態を疑っていた乗客や客室乗務員、そして機長は、Kyleの果敢な行動に対し、謝辞と敬意の眼差しを向けるのでありました。

***

というのがあらすじ。なのですが…この主人公が、まぁなかなかのツワモノでございましてね、娘を見つけ出すためなら、周囲を傷つけることも厭いません。途中、善良なるアラブ人の男性が犯人だと妄信、襲い掛かります。その後、そのアラブ人男性は、乗客から何かと疑惑の眼差しを向けられてしまうという災厄をこうむります。なんとまぁ。。加えてびっくりだったのが、貨物室の車をぶっ壊しちまうシーン。トランクに娘が軟禁されていると疑い、車室内のトランクオープンスイッチをONにするためにフロントガラスをたたき壊すのでございます。あらまぁ。。そしてやたらめったら強い。男性より強い。向かうところ敵なし、相手が銃もってたって問題なし。もうスティーヴン・セガール超えてるよ。

と言うわけでこの主人公、「母は強し」の体現というよりも、個人的には「狂気の沙汰」の形象のように見えてなりませぬ。共感よりも反感、感情移入の隙間すらない、極めて特殊な主人公でございました。

【鳳凰になる前の、白鳥マッちょん。】

職務タイマン、エロ気マンマンで
主人公の逆鱗に触れちゃうマッちょん。
そしてお待ちかねのMattサマーでございますが、物語の本線にかすりもしない客室乗務員Ericさんとしてご登場。フェイスラインおよびボディラインが、まことに愛嬌のあるプリンッとしたラインで、現在の「神々しいまでにお美しい生き神Mattサマー」に進化なさる前の、ヒト科ヒト亜科のヒト・マッちょんでございます。(って今だって人間だよヲイ。)そんなマッちょん。娘を探索するシーンでは、見事に、客室乗務員の怠慢っぷりを体現。やる気ないけど、エロ気マンマンなマッちょんのおかげで、主人公、怒りが沸点に。主人公の「やる気スイッチ」をONして、女版スティーヴン・セガールに変貌するきっかけを作った功労者の御一人であるマッちょん。そういう意味では、重要な役回りだったかもしれないマッちょん。でも全編にわたって、おもにピンぼけ、ときどき後頭部。頑張って横顔。渾身のズームインも数秒なマッちょん。Mattサマーになる前のマッちょんを堪能し尽くすことを目的にご覧になるのでありましたら、正直オススメの域には到達しておりません。ただ…「醜いアヒルの子が白鳥になる」とはよく言ったものですが、Mattサマーの場合、マッちょん時代からすでに白鳥クラスですので、「白鳥が鳳凰になる」までの過渡期を目撃できる映画としては、一見の価値があるかもしれません。

【最後はメモリアル・マッちょんで。】

GIFは、クリックすると大きなサイズにてご覧いただけます。

記念すべき初登場シーン。
マッちょんのプリンとした桃尻に
平常心が崩壊してしまうシーン。

マッちょんのヨチヨチ歩き。
髪型がサンダーバードの一員と化してますが何か?


ワルいことして廊下に立たされてる風情のマッちょん。
校長先生が代わりに謝ってくれてよかったね(って違うよヲイ)

まことに残念ながら後頭部のマッちょん。

エロ気マンマンだけど
やるときゃやるんだゼ~なマッちょん。

体張って乱闘騒ぎを制止するも
やっぱり後頭部なマッちょん。

飛行機を降りる、マッちょん最後のシーン。
さらばマッちょん。