2013年10月21日月曜日

天野祐吉さん、ご逝去。


今朝の朝刊で天野祐吉さんの訃報に触れ、とにかく信じられず、また絶対に信じたくない気持ちで一杯です。

物心ついた頃から、天野さんのコラムに慣れ親しみ
時代を斬るには、フラットかつニュートラルな思考が必要であること
時代を語るには、ウィットとユーモアと、そして愛が不可欠であることを教わりました。

軽妙洒脱、齢を重ねるごとに切れ味の冴え渡る口調、いつまでも軽やかな物腰。
天野さんは、私の目標であり、また憧れでありました。

天野さんと親交の深かった中村吉右衛門さんが、10/21付朝日新聞の夕刊に寄せたコメントに
「諧謔精神」なる言葉がありましたが、正に諧謔を体現なさった方で
高い知性と理性に裏打ちされた、洒落っ気が、文章の端々からも溢れていました。

迷走する日本において、正しく世を憂い、そして真っ当な警鐘を鳴らせる
数少ない識者を失った日本の損失は、計り知れません。

本当に本当に残念でなりません。

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久方ぶりのBlogのUPにも関わらず、尊敬する方の死に触れることは余りに悲しく辛いことですが
天野祐吉さんとのお別れに際して、書かずにはいられませんでした。