2012年5月6日日曜日

Taylor Kitsch in 『コベナント 幻魔降臨』鑑賞。


写真左から
Toby Hemingway,Chace Crawford,テイラー・キッチュ,Steven Strait


テイラー・キッチュ出演作。
原題;The Covenant
2006年9月8日 アメリカ公開。
2007年7月25日 日本版DVD発売(DVDスルー)。


作品そのもののクオリティとかどうでもいいのよ!
いろいろ疲れてるの!アタシは目の保養がしたいの!

そんな貴方。

この映画で美青年を愛でて、筋肉を愛でて、ホッコリなさってください。



歩くダビデ像のごとし、完璧な肉体美に
蜂蜜のように甘い顔立ちの美青年キッチュか。


安心と信頼の好青年か。危険な香りの美青年か。あどけなさの残る美青年か。
お客様のご要望にお応えできる、よりどりみどりのラインナップでございます。


【まぁ何はともあれキッチュについて】

■非常にお美しい、学生服姿のキッチュ。

リンゴのようなほっぺ。ふっくらと赤い唇。。
こ、これは…白雪姫だ。事件だ。

■上品にエロいキッチュ。

女子のスカートの中身を見て、唸るキッチュ。エロい子め~
…でも、お品が良いから許す。


■身体能力がJACなキッチュ。

・さくっとバタフライをマスターするは

隆々とした背筋。見事なストロークです。

そして華麗にタッチターン。

ゴォーーーーーーール!

なんとキッチュ。DVDのコメンタリーによれば、バタフライは未経験。
何カ月かの訓練だけで競泳レベルに達したのだとか。JACだ。

因みにこの水泳シーン。
他の主要キャストも、鍛えた上半身を披露しているのだが
コメンタリーによれば、このシーンのために食事制限(リンゴ)と腹筋1000回を行ったそう。

・さくっと柵を越えちゃうは

敵の正体をつかむため
夜、学校にしのびこむ、主人公とキッチュ。

フツウは、主人公と同様、こうやって柵を越えますよね。
ヨッコイショ。

ドッコイ!
キッチュは高い柵もなんのその。一気に飛び越えるんです

■ダビデなキッチュ。

・シャワー室でダビデ。

水田および水路な、見事な腹筋美。

そうだなぁ。きっとこの「田んぼ」では
あきたこまちが収穫されるんじゃ、ないかなぁ。
コシヒカリって感じでは、ないなぁ。

・たまり場のバーでダビデ。

お団子3コ、串刺しにしたくらいのモリモリ感。

■とどめはベッドに臥せる白雪姫。

・瀕死の白雪姫は

敵の恐ろしさを、息も絶え絶えに訴え
主人公を必死にひき止めようとするキッチュ。

・王子のキスで生き返りましたとさ。

主人公が敵を倒したので
呪縛が解けて、キッチュは息を吹き返しました。

ハッと視線が泳ぐさまが…タマらん。

屈強な美青年がチューブに繋がれ、瀕死の状態でベッドに臥す画。
嗚呼何故にかくも心がかき乱されるのでございましょう。


【映画について】

以下、ネタバレもろもろです。



































■ターゲットは若い女子?

・上映時間はわずか96分。短い。
・サントラのうち、エンドロールで紹介されていたのが、以下の6曲。
  重低音をきかせた、若人好みのロックが中心。

More Human than Human(White Zombie) 
Faster(Jules X)
The Death and Resurrection Show(Killing Joke)
Desperate Hearts(C'mon)
I Love Rock N Roll(Joan Jett & the Blackhearts)
Predator(Front Line Assembly)

(クリックしてお聴きくださいませ。)

・冒頭、ミステリアスなイケメン4人組が
 高崖から、いともたやすく飛び降りるや、最高潮に盛り上がるパーティーに登場。



 イケメン映画の定石=「真打・イケメンは最後に、そしてクールにご登場」でございますね。

・濡れ場(シャワーやら水泳)では、上記のとおりイケメンたちが脱がされまくり
 惜しげもなく鍛え上げた上半身を披露。

***

というわけで、ティーンネージャー(とくに女子)の好みを押さえた内容なのかな。
全米で初登場1位というのは、その辺りに要因があるのかしら。

■既視感満載、まさかのドラゴンボール?

終盤、主人公と敵が、魔法を使って「球状の波動」を作りだしてバトルを繰り広げるシーン。
…コレ、どう見たって「元気玉」のドッジボール。

あの!みんなの元気を分けてもらった!崇高な!元気玉がですよ!!
奥さん、まさかのドッジボールの球になっちゃってるんですよ!
これをやるせないと言わずして何と言う。

…しかしながら、あの悟空とフリーザですら、そんな妙技を繰り出してなかったと思えば
ある意味、一見に値するのかもと、無理やり自分を納得させた私です。

■実年齢より7歳下の役柄。

キッチュが演じた役柄は1988年生まれの18歳。

アメリカでは珍しくないことですが
ご多分にもれず、キッチュも撮影当時24、5歳ながら
友達思いで、一本気の高校生Pogue Parryを、みずみずしく演じています。

■お目目の保養にはなるけれどでもね!何かと詰めが甘すぎなのです、この脚本。

この物語のキーとなるのが「魔女狩りから逃れた5つの家族」。

マサチューセッツ州はイプスウィッチ。17世紀半ば、英仏での執拗な魔女狩りから逃れるため、イプスウィッチへと辛くも逃れた5つの家族 ― Danvers家、Parry家、Garwin家、Simms家、Putnam家 ― 。しかしながら、ここイプスウィッチでも魔女狩りの嵐は吹き荒れていた。彼らは迫害から逃れるため、「互いの特殊能力を明かさぬ」と誓い(Covenant)を立て、それから300年間、彼らの子孫たちは沈黙の誓約を守り続けて来たのであった。
時は流れ、現代。魔女狩りから生き残った4家 ― Danvers家、Parry家、Garwin家、Simms家 ― の末裔であるCaleb Danvers、Pogue Parry(キッチュ)、Reid Garwin、Tyler Simmsの通う高校に、Chase Collinsなる男子学生が転入して来る。時を同じくして常軌を逸した不可解な事件が勃発。主人公を中心に調べを進めるうちに、驚愕の真実が判明する。
5家族のうち、Putnam家は、未亡人Agnes Goodwin Popeによって「夫の死後、夢でJohn Putnamに犯された」と告発され、一家もろとも処刑され、その血筋は途絶えたはずであった。しかしながら、4家によって保管されてきた『歴史書』によれば、未亡人Agnesが息子Haganを産んだのは1693年4月11日。対しAgnesの夫Jacobが死亡したのは1692年6月4日。つまり、Agnesの息子Hagan Goodwin Popeは、Agnesの実の夫Jacobの子にあらず、John Putnamが夢の中でAgnesに孕ませた子であり、Putnamの血筋はHaganへと受け継がれていたのであった。更には、転入生Chase Collinsは幼少期に実親を亡くして里子に出され、Collinsを名乗っていたが、元はChase Goodwin Pope。つまり、Chase Collinsその人こそ、死に絶えたはずのPutnam家の末裔だったのである。

というのが、この物語の「要」なのですが。。。

①300年間、何故に誰ひとりとして「Putnam家は断絶していない」という事実に気づかなかったのだ!?

4家は、自らにまつわる事柄の記された『歴史書』のようなものを所持しており
映画のラストを見る限り、その書物は彼らに関する事柄を、現在進行形で自動書記しているもよう。

ならば、Putnam家の血筋の存続に気付いて然るべきでしょう。
『歴史書』の存在によって、真実への道のりを最短距離にしたかったのでしょうが
『歴史書』を介在させてしまったことによって、
寧ろ、彼らが真実に気づかなったという矛盾を露呈させてしまったのですねぇ。

せめてその「言い訳」があればよかったのですが…詰めが甘いです。

②首尾一貫していない、敵Chaseのキャラクター。

Chaseは彼ら末裔の中でも、格段に魔力の強い主人公Calebからパワーを奪い
最強の魔力を手にしようと目論み、彼の通う高校に転入してきたのです。

因みに本作での魔法の取り決めについて。
・代々、長男に受け継がれる魔力は13歳で覚醒し、18歳で最強となる。
・魔力の譲渡は、死を意味する。
・魔力の使用は、代償として寿命を縮めることとなる。
・魔力に魅了され、パワーを遣いすぎると、「生ける屍」となる。
(主人公Calebの父も魔力におぼれ、40代にして、皮膚の干からびた老人となった。)

Chaseは、主人公をおびき寄せるための「エサ」として
Calebの彼女や、Calebの親友Pogueに危害を加える訳なのですが…

Pogueを襲った際、何故、彼のパワーを奪わなかったのか、合点がいきませぬ。

自らの目的のために、実親も里親も手に掛けたChase。
ならば本命の前に、とりあえずはPogueのパワーも奪い去るほうが
Chaseらしいのではないでしょうか。

まぁ制作陣としてはPogueを殺したくなかったのでしょうが

そして、私もPogueを演じるキッチュだけを目当てに本作観ておりますゆえ
殺されちゃっちゃー、たまったもんじゃござんせんが…

Chaseのキャラクターがブレるように思われてなりませぬ。

③主人公Caleb以外の3人の存在意義が希薄。

仲間の命を危険にさらしたくないと、独りChaseに戦いを挑み
全ての責任を独りで背負おうとするCaleb。

執筆陣としては、そこにCalebの「強い正義感」を描きたかったのでしょう。
ですが、それでは、何のための4人組なのか分かりません。
さんざ、彼ら4人の仲の良さや結束力の強さを描いといて…

結局、Caleb以外の3人の存在意義は何だったでしょう。
まさか…1人のイケメンが脱ぐより、多種多様な4人のイケメンを脱がせたほうが
興行成績あがるから、とか!?そんなバナナッ。←死語。。

***

と言う訳で、脚本をもっと推敲すべきだったと思料するのです。

■本作、実はKyle Schmidの出演作でもありました。

『Blood Ties』でVampireを演じたKyleに熱を上げていた頃
この映画が気になっていたことを、今更ながらに思い出しました(笑)。

でも当時、日本版DVDが出ていることを知らなくて良かったぁ。

何せ、「オレ様がイチバン」キャラのくせして
4人組を挑発しては、逆に魔力でゲロ浴びせられるは
Chaseに売られたケンカを買っては、ボコられるはで。

男の沽券が・・・ガタガタな役だったのでございました。

■邦題『コベナント 幻魔降臨』について

個人的には、題名で既に「ガッカリ感満載」に思えてならないのですが。。
如何でございましょうか。